運動と自律神経の専門家・ふみ先生がお届けする「健幸ライフのすすめ」
テーマ:“病は気から”のホントのところ。「ストレス」と上手につきあおう!
“友だちと遊びや外食にいけない”
“遠方の家族や親戚と会えない”
“この先、いったいどうなるのだろう?”
…コロナ禍のいま、そんなイライラやモヤモヤを抱えながらお過ごしだと思います。“病は気から”と言いますが、こうした精神的に落ちつかないときには、体調管理にも注意が必要です。
不安や怒り、悲しみなどの「ストレス」によって「自律神経」のバランスが崩れ、さまざまな不調や病気につながります。

【「じわじわストレス」が心身をむしばむ】一時的なストレスであれば、カラダには「恒常性」といって、体内環境を一定に保つしくみがあります。例えば、ちょっと嫌なことがあっても、しばらくすればまた落ち着きをとり戻しますよね。
ただ、問題なのは、いま多くの人が抱えているように「ストレスが長びく」こと。“心のトゲ”のように、いつまでも引きずることでジワジワと心身をむしばんでいくのです。そこで、今こそストレスに賢く対処し、自分の心とカラダを守る対策が欠かせません!
【ストレスに負けない心身をつくる3つのポイント】

①「ストレス解消法リスト」をもつ
「もし今度ストレスを感じたら、○○をしよう」という対処法を準備しておきます。あらかじめ対策を準備しておくことで、冷静な気持ちをとりもどしやすくなります。
「深呼吸をする」、「ゆっくりお茶を飲む」、「犬の散歩をする」、「お風呂に入る」など、あなたが好きで、ホッとできるものであれば何でも結構です。
あなたなりの「ストレス解消法」をできれば30個書き出してみて、いつでも見返せるようにしてみてください。
②「自然」にふれる
長らく自宅で過ごす時間が増えると、自然の緑や水、風を感じる機会が減っていませんか?
私たちは本能的に、自然とふれることで心身がリラックスし、癒やされる性質があります。実際に「森林浴」をすることで血圧や血糖値が下がり、さらに免疫力が活性化することがわかっています。
「庭の手入れをする」、「公園を歩く」、「観葉植物をおく」など、定期的に自然とふれる時間をもちましょう。
③「運動」で自律神経を鍛える
日ごろから適度なストレスに身をさらし、自律神経を鍛えておきましょう。まさしく「運動」は筋肉や心肺機能、血管の動きを活発にし、ストレスへの適応能力を高めるのにピッタリ!
「緑のある公園を散歩する」「家事や庭の手入れをする」など活動的に過ごすことを心がけてみてくださいね。もちろん十分な睡眠と栄養もお忘れなく。
ぜひふだんの生活にとり入れていただき、ストレスに負けない毎日をお過ごしください。