カラダにサビを溜めない「抗酸化」ってどんなこと?

最近よく耳にする「抗酸化」ってどんなことでしょう?年齢とともに溜まりやすくなる「カラダのサビ」と、サビの原因となる「活性酸素」を取り除くことによってサビの溜まりすぎを防ぐ「抗酸化」について、詳しくご説明します。
「抗酸化」とは「カラダのサビ」を取り除くこと
鉄が古くなるとサビついていくように、私たちのカラダも年齢とともにサビが溜まっていきます。このカラダのサビを取り除いて溜まりすぎないようにすることを「抗酸化」といいます。
「カラダのサビ」って?

ではそもそも、カラダのサビって何なのでしょうか?それを知るには、まずサビの原因となる「活性酸素」について知る必要があります。
私たちは生きていくために、絶えず呼吸をしてカラダに酸素をとりこんでいますが、この酸素の一部は、体内で「活性酸素」という物質に変化します。活性酸素は免疫機能にかかわる重要な物質である一方、増えすぎるとカラダの細胞を強力に「酸化」させてダメージを与えるという特徴をもっています。
鉄が酸化すると酸化鉄になりますが、これがいわゆる鉄のサビ。同じように、細胞が活性酸素によって酸化させられると、「カラダのサビ」になるというわけです。
カラダの抗酸化機能

活性酸素が過剰になると、カラダにサビが溜まりすぎて、老化やがんなどさまざまなトラブルをもたらす要因にも。そんな活性酸素が呼吸によって体内で発生し続けているにもかかわらず、私たちがカラダの機能を正常に維持できるのは、カラダに備わっている抗酸化機能のおかげ。抗酸化機能は酸化による細胞のダメージを修復したり、活性酸素そのものの発生を抑えたりといったはたらきによって、カラダにサビが溜まりすぎないように調整しているのです。
年齢とともに抗酸化機能は衰える

しかし残念ながらカラダの抗酸化機能は、年齢とともに衰えていくため、しだいに活性酸素が過剰になりやすくなり、カラダにサビが溜まりがちになってしまいます。
つまり、年をとるとシワ・シミ・白髪・腰痛・肩こり・物忘れ・集中力の低下などといった老化が目立ちはじめるのは、単に加齢のためというよりも、この抗酸化機能の衰えによるものだということができるでしょう。
抗酸化機能を維持するために

加齢による抗酸化機能の衰えを、完全に防ぐことはできません。でも食事や生活習慣を見直すことで、機能のはたらきを助けることは可能です。たとえば
- 体内の活性酸素を増加させるタバコやアルコールを控える
- ビタミンやミネラル、ポリフェノールなど活性酸素をとりのぞく栄養素を摂る
- 適度な運動をこころがける
- ストレスを上手にコントロールする
など、できることは色々あります。いつまでもハツラツと若々しい毎日のために、まずは小さなことから始めてみませんか?