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不足も過剰も要注意!カルシウムは適量が肝心

不足も過剰も要注意!カルシウムは適量が肝心

日本人は平均して不足しがちといわれるカルシウム。不足が続くとカラダの不調を引き起こしてしまうため、意識して摂取することは大切ですが、一方で過剰に摂りすぎてもトラブルの原因に。ではどれくらいの量を、どのように摂ればいいのでしょうか?

不足しがちなカルシウム

不足しがちなカルシウム

カルシウムは歯や骨をつくったり、体内の伝達物質として生命を維持するためのさまざまな機能を調整したりと、重要な役割を担っている栄養素。乳製品など多くの食品に幅ひろく含まれていますが、体内での吸収率があまり高くないため、気をつけていないと不足しやすいといわれています。
食生活の乱れや偏食、ダイエットなどによってカルシウム摂取量の不足が続くと、骨が弱くなって骨の形成不全や骨粗しょう症などの健康障害につながる恐れがあります。また、神経の興奮が高まって、筋肉のけいれんやてんかんが起こってしまうこともあるようです。

摂りすぎにも注意が必要

摂りすぎにも注意が必要

でも不足しやすいからといって、むやみに摂りすぎてしまうと、かえってカラダに悪影響を及ぼすことも。カルシウムの過剰摂取は、高カルシウム血症や高カルシウム尿症、泌尿器系結石など、さまざまな健康障害を引き起こす可能性があります。
通常の食事からの摂取であれば、とくに気にしなくてもいいようですが、カルシウムを強化した健康食品やサプリメントなどを利用するときには、上限を超えないように注意が必要です。

不足すると過剰になる?「カルシウム・パラドックス」とは

「パラドックス」は「逆説」を意味する言葉。「カルシウム・パラドックス」とは、カルシウムの摂取に関して起こる逆説的な現象をあらわすために使われている用語です。
より具体的には、体内のカルシウムが不足しているときに、血液中のカルシウムが逆に多くなりすぎてしまう現象のことをいいます。

不足すると過剰になる?「カルシウム・パラドックス」とは


体内のカルシウムは、おもに歯や骨の成分として存在していますが、血液にもわずかに含まれています。この血液中のカルシウムは、生命活動の維持に重大な役割を果たしているため、私たちのカラダは、血液中のカルシウム濃度をつねに一定に保とうとする働きをもっています。カルシウムが不足すると、血液中の濃度が低下しないように、骨の中のカルシウムを放出して補うようになっているのです。このときに、カルシウム放出の合図として分泌されてるのが副甲状腺ホルモン。
しかし、カルシウムの不足が長期にわたって続くと、副甲状腺ホルモンがつねに分泌され続ける状態になり、骨からカルシウムがどんどん血液に放出されて、逆に過剰になってしまうという現象が起こってしまうのです。

適切な量を欠かさず摂る習慣を

適切な量を欠かさず摂る習慣を

足りなくても多すぎても不調につながるカルシウム。大切なのは、毎日バランスの良い食生活を心がけ、幅広い食材から欠かさず摂取を続けることです。またあわせて、ビタミンDなどカルシウムの吸収を助ける栄養成分をとりいれること、吸収を阻害する喫煙や飲酒を控えることもお忘れなく。
過不足なく必要十分なカルシウム摂取で、カラダの屋台骨をしっかり支えましょう。