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糖尿病は治らない?

糖尿病は治らない?

「糖尿病は一度かかってしまうと完全には治らない」といわれますが、それはどうしてなのでしょうか。また、もしも糖尿病になってしまったとき、どのような治療が行われるのでしょうか?今回は、代表的な生活習慣病の一つとして知られる「糖尿病」についてのお話です。

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病ってどんな病気?

日常的によく耳にする「糖尿病」ですが、あらためてどんな病気なのかといわれると、よくわからないという人も意外に多いかもしれません。糖尿病は、インスリンというホルモンのはたらきが不足することによって、血液に含まれるブドウ糖(血糖)が増えすぎてしまう病気です。
この病気には1型・2型の2タイプがありますが、発症した人の9割以上が2型で、生活習慣病といわれているのはこのタイプです。2型糖尿病は、40歳以上の人に起こりやすく、太りすぎや運動不足、遺伝なども発症に関わっていると考えられています。

治らないといわれるのはどうして?

治らないといわれるのはどうして?

糖尿病は一度かかってしまうと、完全に治すことはできないといわれる病気です。そもそも「完全に治す」とは「病気の根本をカラダからなくすこと」であるということができます。たとえば「がん」の場合なら根本はがん細胞であり、それを取り除いてなくしてしまうことが完全に治すこと。
しかし糖尿病の根本となっているのは、インスリンのはたらきが不足しやすく血糖値が上がりやすいという個人の特徴、つまり体質の一つであるため、それをなくすということはできません。これが糖尿病は治らないといわれる理由です。

治療によって寛解することはある

体質だから治らないとはいえ、なにもできないというわけではありません。糖尿病は、適切な治療を続けることによって「寛解」することはあります。「寛解」とは、いつか症状が再発するかもしれないという可能性はあるものの、病気の症状がなく検査値の異常も見られない状態になること。

太りすぎの傾向がある人の場合は、まずは体重を適正なレベルまで減らすことが大切

治療では、血糖値を下げる薬を飲むことと並行して、食事や運動などの生活習慣を改善することが重点となります。とくに太りすぎの傾向がある人の場合は、まずは体重を適正なレベルまで減らすことが大切。

喫煙は、インスリンのはたらきを妨げ、血糖値を上昇させるため、禁煙が推奨されています

また喫煙は、インスリンのはたらきを妨げ、血糖値を上昇させるため、禁煙が推奨されています。また飲酒については少量なら問題ないともいわれますが、アルコールが血糖値を不安定にさせるうえに、どうしても飲み過ぎ・食べ過ぎになりやすいことから、やはり禁酒が勧められています。

血糖のコントロールを続けることが肝心

血糖のコントロールを続けることが肝心

糖尿病は、きちんと治療すれば寛解することもある病気ですが、症状がなくなったからといって油断して生活習慣が乱れると、再び悪化してしまいかねません。血糖のコントロールをしっかりと続けて、病気と上手につきあっていくことが肝心です。
もちろん、病気の兆候をできるだけ早く発見するために定期検診を受けることや、そもそも発症しないように日常生活に気を配ることもお忘れなく。