日焼け止めだけじゃない？ビタミンCでカラダの中から紫外線対策

紫外線対策といえば、まず日焼け止めが思い浮かびますが、もう一つ重要なのが「ビタミンC」だということをご存じですか？カラダの内側から肌を守る栄養素、ビタミンCについてご案内します。

おなじみのビタミンCが紫外線対策をサポート

あらためて言うまでもなく、紫外線は私たちの肌にとって、代表的なダメージ要因の一つです。美しく健やかな肌を守るためには、日差しの強い季節はもちろん、年間を通して紫外線対策は欠かせません。日頃から日焼け止めや帽子・日傘などによって紫外線を遮断することで、肌の外側をしっかりと守っているという人も多いでしょう。
でもあのおなじみの栄養素「ビタミンC」が、カラダの内側から紫外線対策をサポートしてくれることは、意外に知られていないかもしれません。

紫外線対策におけるビタミンCのはたらき

ビタミンCは主に3つのはたらきによって、肌を紫外線ダメージから守ります。

メラニンの生成を抑える

ビタミンCは、肌のシミやくすみのもととなるメラニンの生成を抑えるはたらきを持っています。紫外線を浴びると皮膚の中でメラニンが生成されますが、これにはチロシナーゼという酵素が活性化する必要があります。ビタミンCは、このチロシナーゼの活性化を阻害することで、メラニンの生成を抑えるといわれています。

メラニン色素を無色にする

またビタミンCには、すでに生成されてしまったメラニンの黒い色素を脱色して、淡色メラニンにするはたらきも。このはたらきによってビタミンCは、できてしまったシミを薄くする効果を持つと考えられています。

健康な肌づくりをサポートする

コラーゲンはハリやうるおいを守って、肌の健康を保つために欠かせない成分ですが、ビタミンCはそんなコラーゲンが体内で合成される際の原料にもなっています。また、紫外線によってできる老化の原因「活性酸素」を取り除くともいわれています。ビタミンCは、紫外線に負けない健康な肌づくりをサポートするはたらきを担っている栄養素なのです。

柑橘類のソラレンに注意

一般にビタミンCといえば、まず思いつくのがレモンをはじめとする柑橘系のフルーツ。でも、紫外線対策を意識する場合は、ちょっと注意が必要です。
柑橘系のフルーツには、ソラレンという物質が含まれています。ソラレンは、紫外線を吸収する性質を持っているため、ソラレンを含む食材をたくさん食べて紫外線を浴びると、シミやくすみが濃くなってしまう可能性も。
ただし、ソラレンは体内に入ってから2時間くらいが、もっとも紫外線の吸収率が高まるといわれているので、柑橘類は日差しのなくなる夕方から夜にかけて食べるとよいでしょう。

適量を毎日摂取することが大切

まとめて大量に摂取しても、吸収できずに余ってしまった分は排出されてしまうビタミンC。1日あたり50～100mgぐらいを目安に、ほどよく摂るとムダがありません。またビタミンCは、体内に蓄積しておくことができない栄養成分なので、毎日つづけて摂ることが大切です。食事だけでは心配という人は、サプリメントの利用もおすすめ。おなじみのビタミンCをあらためて意識して、紫外線に負けない肌づくりを目指しましょう。